2017年4月14日金曜日

「ドイツの地で磨くバサラ!」藤浦裕也

FCバサラマインツに所属する日本人選手の熱い想いをお届けするこの企画「ドイツの地で磨くバサラ!」今回インタビューを行ったのは今シーズンから加入し今までに23試合出場5得点29アシストと驚異的な数字を残し活躍しているMF藤浦裕也選手です。

藤浦選手は現在21歳,三崎選手と同様に滋賀県の名門野洲高校を卒業し、専門学校を経て、FCバサラマインツにやってきました。

そんな彼にバサラマインツに来た経緯や今後の目標などを語ってもらいました!



-高いレベルの中で感じた楽しさを再び再現するために


バサラに来た主な理由は高校時代とは違って,専門学校で自分が満足できるようなサッカーができなかったからです。高校時代はサイドハーフやセンターフォワードなど前目のポジションでプレーして,比較的チームでも自由を与えられてのびのびとプレーさせてもらっていました。関西プリンスリーグは非常にレベルが高く、勝てない悔しさを時には感じつつも、すごく刺激があって楽しかったです。
その後は、専門学校に進んだのですが、高校時代に感じたような刺激があまり感じられないままプレーしていました。だけど、このままサッカー人生を終わる訳にはいかないと考えていたときにバサラの山下会長と知り合いだった専門学校の先生に勧められてドイツ行きを決めました。



-相手より上手いはずなのに。

ドイツに来て、バサラでプレーしてみて、初めは正直「このチームで大丈夫かな」と感じていました。というのも日本人選手の技術の高さは申し分ないのですがそれと対照的にドイツ人選手の技術はお世辞にも上手とは言うことができませんでした。本当にこのレベルでサッカーをしていて大丈夫なのだろうかと疑問に思うことが多々ありました。
こういう印象を練習で受けたのですが,ところがいざ試合になってみると、全くうまくいかなくてすごくやりづらかったです。表現が難しいですが相手選手がすごく近くに感じました。ボールを持つとすぐ囲まれる、一人抜いてもまたすぐに相手選手がいる。そして球際はファール覚悟でかなり強く当たってくるんです。これがもう最初はやりづらくて仕方なかったです。



-サッカーに集中できる充実した環境

バサラに来て感じることはサッカーに集中できる素晴らしい環境が揃っているということです。サッカーのプレー面では専属のトレーナーさんと一緒にトレーニングを行ってフィジカル面の向上を行うことができます。フィジカルが重要視されるドイツサッカーで戦っていくためにその部分をしっかり考えて指導してくれるトレーナーさんの存在は自分にとって非常に重要でした。
これ以外にも住居などの生活環境も整っています。ドイツ生活も先輩選手が様々なことを教えてくれ,バサラのドイツ人選手もとてもフレンドリーで良い人ばかりなのでサッカーにより集中することができます。だから正直ここまでのドイツ生活で苦労したことはあまり無いように思います。本当にそれだけの環境がバサラには揃っています。 



-課題と今後の目標

チームは現在9部リーグで首位を独走しているのでまず優勝に向かって最後まで気を抜かず戦っていきたいと思います。それと同時に、個人の目標としてチームのアシスト王になりたいです。ここはこだわってやって行きたい部分です。
今自分の中で課題となっているのは、シュートの意識とその精度なのですが,これから上のカテゴリーの練習参加などにもいく中で、やはり目に見える結果としてシュートの部分にはこれまで以上にこだわって取り組んでいかなければいけないと強く感じています。
そしてやはりドイツ語ですね。今はバサラという特殊な環境でやっているので言語の面であまり苦労はしていませんが、これからステップアップしていく上でドイツ語の上達は必須だと思うので、継続して勉強していきます。
とにかく、まずは優勝に貢献する。そしてその先にさらに上のカテゴリーでのプレーも見えてくると思います。1歩1歩踏むべきステップをしっかり踏んでいき、最終的に目標を達成できるようにこれからもがんばっていきたいと思います。